ご相談内容

相談年月:2000年8月

最近屋根と外壁の耐用年数がきたので、改装しようと思っています。屋根はスレ−ト葺きの上に金属屋根を葺き、外壁はモルタル仕上げの上にサイディング貼りの予定です。２社から見積もりを提出させましたが比較するポイントを教えて下さい。なお、屋根材の保証は２社とも20年です。

回答

リフォーム代金の単価を確認する場合には、同一仕様条件で比較しなければなりません。2社の工事実績、近所や依頼者の評判を聞いてみることも必要でしょう。また、金額の比較も大切ですが、契約時の条件によって将来の保証が受けられ易いようにしておくことです。屋根材の保証は20年と2社共に確約していますが、材料の保証と施工の保証とは異なる問題です。契約上、瑕疵担保責任^※や保証期間を設定してもらい、これらの比較も工事費問題同様、重要な業者選択の要素になると思われます。
2社の工事費の比較方法は、Ａ社の仕様でＢ社に見積もらせ、Ｂ社の仕様をＡ社に見積もらせることで、同じ材料・仕様で比較するとどちらが安く工事をしてくれるかが明確になります。

※民法改正により、2020年4月以降に締結された請負契約については、瑕疵担保責任に代わり、契約不適合責任（請負人が種類又は品質に関して契約内容に適合しない仕事の目的物を注文者に引き渡した場合に生じる責任）が適用されるようになりました。瑕疵担保責任と同様、契約書で「契約不適合責任」が定められることもあります。

相談ID：136