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築15年の中古住宅を買って住んだらシックハウスに

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ご相談内容

相談年月:2003年4月

約1年前、築15年の在来木造中古住宅を買いました。売主は個人で、1階で事業を行い、2階に家族と暮らしていました。私たちも1階で事業をし、2階で暮らすつもりでいました。契約時には2階に売主の家財道具が残っていたためよく見ることができませんでしたが、引渡し時に中に初めて入ると、私も夫も空気が淀んでいるような気がし、臭いも気になり、皮膚がチクチクしました。私はその後、この家に行くと皮膚の痛みや湿疹がひどいので行かなくなりました。夫はしばらくそこに住んでいましたが、日を追うごとに喉や目の痛み、湿疹などの症状がひどくなりました。私たちは売主の住まい方に問題があってダニなどがいるのかと考えリフォーム(クロスと畳の取り替え)をしました。ですが夫の症状はよくならないため、現在はアパートを借りて住んでいます。
今まで様々な機関に相談してきましたが、どこでも「築15年の家でシックハウスは考えられない」「リフォームのせいに違いない」と言われます。リフォーム前からこの症状はあったのだと言っても分かってもらえません。調べていくと、2階に住んでいると言っていた売主は、しばらく前からよそにアパートを借りていたことがわかり、売主の顔には夫と同じような湿疹があります。ですがいくら尋ねても「体に悪いところはない。家にも全く問題はない」と言います。私たちには売主が何かを隠していると思え、裁判をしようと考えています。今後どうしたらいいのでしょうか。リフォーム業者は仕上表やMSDSシートをすべて出してくれています。

回答

他の相談機関で言われたように、たしかに築15年の木造中古住宅では建材が原因となるシックハウス症候群の発症は考えにくい面があります。ですが、シックハウス症候群は、家具の塗料やカーペット、カーテン、殺虫剤や防虫剤などが原因となる場合もあります。今回、引渡し前に、売主がなんらかのリフォームやシロアリ駆除等をしなかったか、2階で何らかの薬剤、化学物質を使用しそれが残留したのかどうかなども調べてみる必要があるかもしれません。
リフォーム前から気になる症状が多くあったということですが、リフォームによって住宅の従前の状況が変えられてしまっていることから、裁判をするには立証が難しくなるかもしれません。ですが幸いなことに、リフォーム業者が様々なデータを提出してくれるようなので、医療機関の診断結果や、室内空気の測定データ、およびリフォームのMSDSシートなどから、立証の方法が探れる可能性もあるでしょう。また売主が重要な事項を隠して販売したことが判明すれば、交渉もしやすくなることが考えられます。
室内空気の化学物質濃度の測定ができる機関と専門病院をご紹介します。シックハウス問題に詳しい弁護士個人を推薦することはできませんが、インターネットの検索で探す方法や、弁護士会のホームページから得意分野で検索する方法などが考えられます。

相談ID:198

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