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樹脂浴槽の底面の厚さ、耐用年数について

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ご相談内容

相談年月:2002年1月

築8年の建売住宅に住んでいます。入浴していたら、樹脂浴槽底面に縦7cmのひび割れが3本発生しました。ひび割れが生じたのは、滑り止め加工をしているところです。ケガはありませんでしたが、慌ててお湯を抜きました。私は体重80kgです。24時間風呂ではなく、通常の浴槽です。手入れは、台所用中性洗剤を薄めておこなっていました。入浴剤も使っていますが硫黄の成分は含まないものです。通常の使用方法をしてきたのに、浴槽が割れることに驚きを感じています。
この製品は建設当時、建売住宅でよく使われていたようですが、最近は使われていないようです。施工業者は底面厚さが薄いように感じるといいます。私もこれまで、たわみを感じたことがあり、薄いのではないかと感じていました。
浴槽の厚さに基準はあるのでしょうか。
これから浴槽メーカーが調べに来ることになっているのですが、どのように対応すればよいでしょうか。耐用年数はどの程度でしょうか。

回答

浴槽の底面厚さに基準はないようです。JISの認証やBLの認定の基準では、浴槽底面の耐載荷試験として裏面に厚さ10mmのゴム板を張った上で、中央部に160kgの荷重を3分間かける試験をして、変形・ひび割れ・保温材の剥離を生じないか調べています。また、浴槽底面への人体による耐衝撃を測定するために、砂袋衝撃試験を行い、変形・ひび割れ・剥離を生じないかを調べています。任意ですが、JISの認証やBLの認定を取得していれば、これらの試験を受けていることになります。
浴槽の保証期間は2年程度とするのが通常で、耐用年数は特に定められていません。これは使用方法により耐用年数が変わってくるためです。
これから浴槽メーカーが調査に来るようですが、事前に写真をとり、経緯を記録しておくこと、浴槽メーカーに調査結果報告書を出させることをおすすめします。
すでに8年半を経過し、売買契約にもとづく瑕疵担保責任の期間も過ぎているので、一般的には責任を追及するのは難しいと思われます。
しかし、何がひび割れの原因であったのかを解明するのは重要なことです。究明された原因を前提に話し合いを行えば、もしかすると,交渉が進展するかもしれません。

※民法改正により、2020年4月以降に締結した売買契約については、瑕疵担保責任から契約不適合責任(売主が契約内容に適合しない目的物を買主に引き渡した場合に生じる責任)に代わりました(民法562条)。

相談ID:207

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