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工事着工前の契約解除。

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ご相談内容

相談年月:2001年10月

2000年夏、子供との共同名義で鉄骨4階建店舗併用住宅を建てようと思い、ある建設業者に設計施工を依頼しました。当初から予算の上限は4000万円という条件を出していましたが、取り交わした文書類は何もありません。ただし、子供の所に詳しい図面が渡されています。打合せ中にも再三、予算の話をしましたが、「大丈夫」と言われて押し切られ、詳しい説明もないまま2001年夏、確認申請を出しました。
その後、見積書を受け取りましたが、見積金額は6000万円を大きく超えていました。これでは契約できないため契約解除を申し出たところ、今までかかった費用の請求書が送られてきました。こんなに予算をオーバーした設計をしたということはプロとしておかしくないでしょうか。請求金額どおり払わなくてはいけないのでしょうか。

回答

当初から、明確な契約書類が一切交わされていないことに問題がありますが、口約束でも契約は成立します。本件では、詳しい図面が作成されているとのことなので、流用できる図面があるような場合には、まったく支払わないというわけにはいかないでしょう。
しかし、口頭とはいえ、当初から予算の上限を業者に提示しており、打ち合わせ途中にも何度も確認しています。あらかじめそのくらいの予算になるように設計することはプロとしての務めであり、上限4000万円という提示に対し、6000万円を超える見積もりはあまりにも格差がありすぎると言えます、依頼の趣旨に沿った業務を行っていないとも評価できそうです。
まずは業者に請求金額の明細な内訳を提出させ、不明な点は問いただして、払えるものと払えないものをクリアにしてはいかがでしょうか。さらに、ここまでの打ち合わせの経緯を簡潔にまとめておき、今後の金額交渉にそなえるといいかと思います備えておくとよいでしょう。請求金額については、専門機関に図面や経緯のメモを持参して、設計料として妥当かどうかの評価を求めてみてはいかがでしょうか。

相談ID:209

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