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新築住宅に入居直後から激しい咳とタンが出て住めない

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ご相談内容

相談年月:2001年10月

約1年前、木造2階建住宅を建てました。入居してすぐ、夫と私にひどい咳とタンの症状が出て、子供は気管支ぜんそくになりました。すぐ家を出て、近くに賃貸住宅を借り、最近まで毎日換気のために通いました。涼しくなったのでもう大丈夫だろうと考え、一家で戻りましたが、すぐにまた前回と同じような症状になりました。今は実家に避難していますが、私の症状が一番重く、リンパ腺まで腫れているように思います。
あるシックハウス症候群の相談窓口に電話したところ、電話を切ってすぐ、聞いたこともない業者から電話があり、「奥さんは化学物質過敏症を発症している。ホルムアルデヒドが原因であると思われるので、当方で減少工事をやらないか。工事をすれば0.04ppm以下になる」と言われました。中和剤を使うという話ですが、100万円以上かかると言います。この工事は効果があるのかどうか教えてください。

回答

ホルムアルデヒドの減少工事には、ベイクアウトといって、室内温度を強制的に上昇させて放散を促し、その後換気する方法や、吸着剤の活用、あるいは中和剤や光触媒といわれるような薬剤を用いて分解を促す方法などが行われているようです。しかし、どちらも効果については専門家の間でも評価が分かれているところです。シックハウス症候群の発症や症状には個人差が大きく、業者は0.04ppm以下にするといいますが、はたしてそのとおりになるのか、その効果は持続するのか、また、仮にそうなったとしても個人個人の症状にどのような効果がもたらされるかは不明です。
また,電話を切ってすぐに別の業者から電話がかかってくることは非常に不自然です。電話をかけられたという相談窓口は,その連絡のあった業者がシックハウス症候群の方を見つけるためだけの相談窓口かもしれません。その業者に工事を依頼するかどうかについては,十分に調べてからにすることをおすすめします。
化学物質過敏症とは、過去に大量の化学物質の曝露を経験したり、長期間継続的に化学物質の曝露を受けた場合に、次の機会にごく少量の化学物質にも反応を示すものですが、その判断は専門医が非常に厳密な検査をしてはじめて判明することであり、工事業者が安易に判断することではないと思われます。専門病院を紹介しますので、診察を受けてみてはいかがでしょうか。
同時に施工業者から、使用した建材や接着剤、塗料などのMSDS(製品安全データシート)を取り寄せること、室内のホルムアルデヒド濃度を測定してみることもおすすめします。生活する上で最も効果的な対策は換気ですので、引き続き、換気は励行した方がよいでしょう。

相談ID:210

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