下請業者が倒産状態になり仕事を放棄した
相談年月:2001年8月
(電気工事施工会社から)下請業者の経済状態が悪化し、「倒産状態なので仕事を続けられない」と放棄してしまいました。出来高を計算したところ1200万円以上の過払いになっています。この下請業者は個人経営ですが、法律上倒産したわけではないようです。各種金融業者から借り入れをしているようですが、他で同様の仕事を続けているようです。
弁護士に相談の上、内容証明郵便で1200万円の損害賠償請求をして返事を待っています。このような業者が営業を続けてよいのでしょうか。今後の債権を回収するための対応方法を知りたいと思っています。
法律上、破産したという状態になれば、一般債権者は債権額に応じて平等に按分に配当されることになります。この業者は経済状態が悪化していますがまだ倒産していないようなので、取り立ては急いだ方がよいでしょう。債務の返済を止めながら営業をしているのであれば(営業すること自体は適法です。)、その営業による代金債権の仮差押えが考えられます。下請業者が個人事業者であるなら、不動産や預貯金以外にめぼしい財産は存在しない可能性が高いと考えます。その下請け業者に対して債権を有する者はみな回収を急いでいると思われますので、すぐに弁護士に相談して回収見込みも含めて相談することが適切です。
相談ID:230
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