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工事中、断熱材が雨で濡れた

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ご相談内容

相談年月:2001年8月

現在、鉄骨造の住宅を建設中ですが、周囲の意見で上棟式を行う時期が縁起が悪いと言われ、建て方をやや遅らせて行い、当初の予定の翌月に上棟式を行う予定でした。そこで、施工業者は屋根がない状態で、柱と梁の鉄骨建て方後に外壁工事を行いました。万が一の事を考えて、業者は屋根部分にシートを掛けましたが、大雨のときシートが雨水の重量で弛み、外壁と一体になっているグラスウールの断熱材の内部まで雨が浸透して、断熱材を濡らしてしまいました。この断熱材は外壁と一体になっていますが、内壁側はグラスウールがそのまま張り付けてあり、防水・防湿シートは張っていませんでした。手で押さえると水が浸み出るところがかなりあります。外装工事の完了前日に大雨の天気予報が出たので、施工業者に雨でも問題ないかと問うと、業者は、この工法は雨が降っても断熱効果には問題ないと言っていました。本当に断熱材が水に濡れても問題ないか相談したいと思っています。

回答

住宅の断熱仕様は各住宅会社によって材料や仕様、施工方法が異なるために、一概に問題の有無について論ずることは難しいです。しかし、相談者側が上棟式を遅らせるという要望を容認し、また、相談者が施工者に対して屋根がない状態で外壁の施工を容認したとは言え、屋根部分のシートの養生不足で、外壁と内部のグラスウール断熱材を濡らしたことに関しては施工業者の責任です。断熱材の仕様は、相談者が触ると針の様にチクチクするし、押すと水がぽたぽた落ちるところから、明らかにグラスウールと考えられ、断熱材の室内側は防湿シートも張っていないのであれば、直接内壁に張る工法とも考えられます。
もし、湿ったままのグラスウールを入れた場合は、断熱効果は減少し、問題があるように思われます。冬季や夏季に室内と室外の温度差が発生したときに、ヒートブリッジやコールドブリッジとなり、断熱効果が低下します。施工業者が雨に濡れても問題ないと言うことには疑問があり、もし問題ないようにするならば、断熱材を完全に乾燥させることが必要になるでしょう。
早急に、施工業者に対して外壁断熱材が問題ないかどうかの確認と交換の要求をすることです。もし問題ないと言い張る場合には、相手業者の責任者から「問題ない」旨の確約書を取る必要があるでしょう。業者に対して雨漏り部分の外壁を見てもらい施工をやり直させることです。また、将来の問題発生に対して事前に写真を撮って、問題部分を整理しておき、後々の証拠を確保しておくことが重要です。

相談ID:238

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