ご相談内容

相談年月:2001年8月

（施工業者から）重量鉄骨の３階建て住宅の建築を請け負い、先日、引き渡しました。引渡しは何の問題もなく円満にすすみ、施主家族（夫婦２人）は、引渡し後すぐ入居しました。
しかし２週間後、施主から「カビがひどい」とのクレームがありました。見に行くと、たしかにすべての階の床に、ポツポツと青いカビが発生しています。部屋の向きや位置などは関係なく、すべての床に見られ、日当たりのいい場所にも発生しています。
床材にはひのきの間伐材を利用した集成材を利用しています。施主夫婦は共働きで、換気などはあまりしていないようです。しかし大変立腹し、床を張り替えろ、建て直せと厳しく要求してきます。そんな対応をしなくてはいけないのでしょうか。

回答

カビは温度、湿度、酸素、栄養源となるものなどの条件がそろうと活発に発生し繁殖します。
発生原因としては換気不足や、室内に洗濯物を干すなどの暮らし方により室内の湿度が高い場合や、油物質の飛散・付着によるものなどが考えられます。また、不完全な断熱・防湿などの施工に起因するものや、床材の品質に起因する場合も考えられます。
しかし、本件はすべての階の床にポツポツとカビが発生しているとのことから、床材の保管方法などに問題なかったのでしょうか。その調査を行うと同時に、第三者に原因調査を依頼して、結果を得た上で施主と話し合いをもってみてはいかがでしょうか。

相談ID：239