トップページ 相談事例を探す SRC造マンションの売買契約解除と手付け金の返還
  • 電話相談事例

SRC造マンションの売買契約解除と手付け金の返還

  • 新築工事
  • 共同住宅
  • 請負契約
  • シックハウス
  • 契約解消
ご相談内容

相談年月:2001年7月

新築購入したマンションに入居して20年になりますが、1ヶ月前に全室の3/4程のリフォーム工事をしました。既存のじゅうたん・畳を複合フローリングに張り替える工事の間、接着剤の臭いが気になりましたが、監督のため一日中立ち会っていました。工事後、子供は息苦しいと言い、自分は目覚めた時に真黄色に見えたり、また、鈍い頭痛があったり、喉が痛かったり、夜眠れない日が続いています。対策として、扇風機を3台作動させていますが効果は感じられません。夫は地方に行って留守なので影響はありません。
リフォーム業者は、マンションの管理会社から紹介してもらいました。管理会社に他の空室への一時転居を要望しましたが、受け入れられませんでした。
リフォーム業者に使用した接着剤の成分表を提出してもらいましたが、工事に使用した接着剤と違うものの成分表でした。10年前にもビニールクロスやじゅうたんの張り替え工事をしましたが、その時はなんの影響もありませんでした。20年前の新築入居時も、特に臭いが気になったり、体調の変化を感じたことはありませんでした。リフォーム業者に何か要求できるのでしょうか。

回答

シックハウス問題が提起されてから、最近は、ノンホルムなどと言われる製品が使用されるようになりましたが、今回の工事では、今まで使用されてきた通常の接着剤や複合フローリングが使われたことが考えられます。2003年には、シックハウス対策のための建築基準法等の改正も行われており、リフォーム業者の工事に法令違反があったことも考えられますが、訴訟等を考えるには、専門医療機関の診断書や各化学物質の室内濃度を精密測定するなどの準備が必要になり、望ましい結果が出るとは限りません。ただ、リフォーム業者はシックハウスを起こさないよう専門家として十分な配慮を行ったか疑問であること、実際に使用した接着剤とは異なるものの成分表を提出するなど、事実を隠そうとしていることがうかがわれること等から、交渉次第で何らかの要求が受け入れられる可能性はあるかもしれません。
20年前の新築入居時や10年前のリフォーム時は何の影響もなく、今回、化学物質の影響が現れたのは、施工時に監督のため立ち会うなど、一日中化学物質放散の影響を受けつづけたことが原因と考えられます。化学物質による影響を除くために最も有効な方法は原因の除去です。次に有効なのは、汚染された室内空気を外部の新鮮な空気と入れ替え、空気中の化学物質濃度を下げ影響を少なくする方法です。
窓を開けることによる効果は高く、雨天時等窓を全開できないときはトイレ・浴室の換気扇を作動させ、そこから離れた換気口や窓を少し開け、家中の換気・通気を励行することをおすすめします。扇風機を利用する場合は、開いた窓に向けて1台設置し、そこからなるべく離れた窓を開け、その付近に室内に向けて外気を吸い込むように1台設置し、中間にもう1台向きを合わせて設置し効果を上げ、家の中に外気の流れを作る工夫をして下さい。
また、なるべく影響を受けてしまう室内にいることを避けるようにした方がよいでしょう。

相談ID:248

参考になりましたか?

チャットでご相談

チャットサポート