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1年以上にわたるマンションの床下への漏水

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ご相談内容

相談年月:2001年6月

今年1月に、新築マンションに入居しました。6月になって、浴室の排水管の施工ミスが原因で、竣工時点から排水が床下に漏水していることが判明しました。幸い、階下に水が漏れなかったのですが、洗面・その他洋室の床下等に5cm程度の水が溜まっていて、コンクリートスラブは完全に水浸しで、床下地もカビが生え、木部は腐っていました。売主に話すと欠陥を認めて、すぐに排水と床下の補修・下地交換を8日間かけて行いました。また湿気の除去に関しては、シリカゲルを床に敷いて帰りました。業者側は問題ないと言っていますが、1年以上も湿っていたものが、1週間程度の補修と1日の乾燥処理で簡単に乾燥するとは考えられません。また、床下には虫が湧いていたので、業者は防腐剤を塗って処理したようですが、換気はしているものの部屋中が防腐剤の臭いでやりきれません。
これらの状態では、将来にわたって完全に直らないと思われ、今後長く住むためには健康についての心配もあるので、どう考えたらよいか相談したいと思っています。

回答

浴室排水が階下に浸透しなかったことは、不幸中の幸いでしたが、問題は長期に亘って排水が床下に溜まっていたことです。コンクリートスラブが1年以上も水に浸かっていたのに、1日程度で乾燥するはずがありません。また、腐食した下地材や床仕上げは腐食部分の交換をしたようですが、コンクリート床自身が湿気を持っていれば、下地の木部が再びカビや湿気によって腐食に繋がる可能性があります。それと、仮に再び排水のトラブルが発生した場合にシリカゲルを床上に充填すれば、施工上不具合が生じる可能性があります。
虫害と腐食を防止するための防腐剤に関しても、将来、身体被害に繋がる場合がありますので、これに関しても、販売業者に対して今から問題点を指摘し、改善要求をしておく必要があると思われます。これらを総合して、相手の販売業者に対し、瑕疵補修の期間に関する特約を文書で交換しておいたほうがよいでしょう。
マンションの瑕疵補修は通常2年程度ですが、最近発見された瑕疵なので、発見から少なくとも2年間、できれば5年程度の保証(腐食等に関して)期間を設定し、期間内の瑕疵は補修する条件を付けておけば安心かと思います。
また、防腐剤に関して、体調不良等の健康被害が発生した場合の措置も入れておいたほうがよいでしょう。これらを確約書として相手に要求し、文書交換をしておくことが必要と思われます。

相談ID:292

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