木造2階建て住宅の軒の出の長さ
相談年月:2001年4月
木造2階建て住宅を新築して21年になりますが、今度子供夫婦と同居するため2階の増築工事をすることになりました。既存屋根は軒の出が70cmありますが、増築部の部屋の形状があまりに細長く奥が深いので、日差しを少しでも奥まで入れようと、10cmつめて60cmにしようと思っていますが、どうでしょうか。
大工は60cmにすることに反対しています。
日本には雨季があるため、外壁への雨がかりによる建物の耐久性を考えると、軒は深い方がよいと言われています。また、夏の強い日差しをさえぎることを考慮して、軒を深くしたりします。さらに、深い軒は建物の外観上に陰影を生じさせ、そのことが好まれたりもします。その大工は、長い目で見れば、子供夫婦が今後住み続けることになると考えて、配慮してくれているのかもしれません。しかし、日差しを少しでも多く取り入れたいという希望も十分理解できます。切りつめる長さが10cmであれば、どちらを重視しても構わない長さの範疇ですので、子供夫婦とも相談し、大工の考えも聞いた上で、今後の使い方を考慮して決めるとよいでしょう。
相談ID:348
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