木造建売住宅を購入したが、入居時から床鳴りがある。その上2階の床が傾斜しているが、売主側の提案する調査方法は適切か。
相談年月:2009年7月
2年ほど前、木造在来工法の建売住宅を施工会社から購入して入居しました。入居時から1、2階とも床鳴りが発生し、何度も床の調整等の補修をしてもらったのですが、なかなか解消しません。
その上、1年前から2階の床が傾斜していると感じるようになりました。施工会社が2階の各部屋で計った「レベル測定表」を受け取っています。それによると、12mmの高低差がある部屋もあります。
施工会社からは、補修を前提として建物全体の原因調査を行うとの説明は受けていますが、度重なる不具合発生で、施工会社に不信感を持っており、調査方法が適切なのか、心配です。
不具合に対する原因調査を行わずに補修をしても、根本的な解決を得ることはできません。
2階床の床鳴りや傾斜の原因は、床自体の設計や施工の問題だけではない場合があります。地盤や基礎、柱や梁等の構造のように、床以外に原因がある場合もありますので、慎重に原因調査の方法を検討する必要があります。
すでに行われている調査は、2階床レベルの測定だけですが、新たに提案される調査方法は、必要に応じて地盤や建物の構造等に関することまで行われるのかを確認する必要があります。
2階の調査にあたっては、天井を剥がす等大がかりな調査になることもあります。調査の結果、やはり2階床の傾斜が多い場合には、2階の不具合箇所を集中的に補修する方法が考えられます。1階床の傾斜が多い場合には、1階床下へ鋼製束を増設することが有効ですが、かえって床鳴りが発生することもありますので、よく相談して、理解された上で調査方法を決定して下さい。
相談ID:388
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