中古マンションを購入してリフォームしたが、入居後に排水管からの漏水が生じた。どうすればよいか。
相談年月:2010年3月
中古マンションを購入しました。入居前に、不動産仲介業者の紹介でリフォーム会社に内装や排水管等のリフォーム工事をしてもらいました。工事費用は、契約時に全額支払済みです。
ところが、入居してみると、台所の雑排水管から漏水を生じました。配管の勾配不足が原因とのことです。今後、どのように対応すればよいでしょうか。地元で相談できる機関を教えてください。
中古マンションを購入し、リフォームをして住む方が増えています。
気に入った場所に中古マンションを見つけ、物件の購入金額を安く抑え、資金をリフォーム費用に当てることができるとして、メリットは大きいようです。
ただ、中古住宅特有のトラブルの相談もありますので、注意しましょう。
中古住宅に関しては、雨漏り、漏水、ひび割れの不具合トラブルが多いといわれています。購入予定物件に、これらの不具合がないかを事前にチェックしておく必要があります。また、リフォーム工事については、契約時に代金全額を支払うのではなく、分割払いや後払いの契約にすることをおすすめします。
今回のご相談の場合、配管の勾配不足が原因とわかっています。ですから、リフォーム会社の設計・施工ミスによって漏水事故がおきたことになり、契約書の保証の定めに基づきリフォーム会社に補修請求や補修に代わる損害賠償請求をすることができるでしょう。本件の場合、契約書に定めがなければ工事終了から1年※で請求できなくなると思われますので、早めに請求しましょう。
また、リフォームの発注(予定)者は、専門家相談を利用できます。
※民法改正により、2020年4月以降に締結された請負契約については、瑕疵担保責任から、契約不適合責任(請負人が契約内容に適合しない目的物を注文者に引き渡した場合に生じる責任)に代わりました。契約不適合責任の場合は、契約の内容に適合しないことを知った時から1年間です。1年以内にその旨を請負人に「通知」しなければなりません(民法637条1項)。
相談ID:403
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