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マンションの居間の窓ガラスが割れて交換したところ、異常音を生じるようになった。交換した業者の対応が悪く、不満がある。

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ご相談内容

相談年月:2010年8月

5年前に購入したマンション住戸に住んでいます。引渡しから4年後の12月に居間のガラス窓が突然割れ、6mmの複層ガラスに替える工事を建材業者に依頼し、工事終了後に代金47万円程度を支払いました。
その後、工事をしたサッシ部分から異常音がするようになり、夜中でも気になって目覚めてしまうことがしばしば生じるようになりました。建材業者に問い合わせをしたところ、甲ガラスメーカーに直接連絡するように言われましたが、甲ガラスメーカーの担当者からは、ガラスが原因でサッシ部分から異常音がすることはありえないと説明されました。
また、工事の見積書に記載されていた複層ガラスの製造番号等から、実際使われている複層ガラスは、問い合わせるように言われた甲ガラスメーカーのものではありませんでした。そこで、建材業者に調査を依頼したのですが、全く対応してもらえません。
修理費用や他社に調査依頼した場合の調査費用を請求すると伝えても、そうして下さいと言われるだけで、納得できません。ガラス交換工事をしてから異常音がするようになったので、建材業者の工事に原因があると考えています。業者にどこまで責任を求められるか、教えて下さい。

回答

普通のガラスを複層ガラスに交換することによって窓全体の重量が増し、サッシ本体が影響を受け、窓のどこかに生じた隙間で風切り音が生じている可能性があります。ガラス交換工事が原因ではないと主張されるかもしれません。
したがって建材業者の工事が原因となっている可能性が高いと思われます。
そしてガラス交換工事は民法上の請負契約に該当します。請負人が行った工事が不完全であれば請負人は瑕疵担保責任を負うため、修補や損害賠償を求められる可能性があります。瑕疵担保責任を負う期間について特に契約に定めがなければ、その期間は工事終了時から1年間です。
そこでこの期間が過ぎる前に建材業者宛に配達証明付とした内容証明郵便で、期限を区切り瑕疵担保責任としての損害賠償請求(請求額は補修工事費用としておけばよいでしょう。)をする旨を伝えるとともに補修工事をしてくれるのか否か、回答を求めることをおすすめします。

(参考:後日行われた専門家相談での助言等)
瑕疵修補請求のため、内容証明郵便を送付して、権利を保全することをおすすめします。また、サッシメーカーに組み立て方を確認しておくことをすすめします。
この内容を受けて、サッシメーカーに内容証明を送付したところ、期限の日の夜になって、ガラス交換工事の元請け会社の社長から連絡がありました。そして、2日後に初めて来訪し、ちゃんとやりますと言って工事をしてくれました。ガラスを押してみたりしながら、ガラス押さえのシールをやり替えてくれたので、あれだけ気になっていた音がしなくなり、解決に至りました。

※ 民法改正により、2020年4月以降に締結された請負契約については、瑕疵担保責任から契約不適合責任(請負人が契約の内容に適合しない目的物を注文者に引き渡した場合に生じる責任)に代わりました。契約不適合責任の場合は、契約の内容に適合しないことを知った時から1年間です。1年以内にその旨を請負人に「通知」しなければなりません(民法637条1項)。

相談ID:411

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