雨漏り補修を2回したが直らない。瑕疵担保責任保険の直接請求をしたい。
相談年月:2011年10月
昨年秋、1号保険付きの注文住宅に入居しました。今年の夏、2階ルーフバルコニー周りから雨水が入ったようで雨漏りが生じました。建設業者からサッシと外壁の間のシーリングに問題があると言われ、補修してもらいました。台風の際に、再び雨漏りが生じました。建設業者は、サッシ下側の水切りと外壁の間のシーリングに問題があると言って、同じ方法で補修しました。「水掛試験をしないのですか」と聞いたのですが、建設業者には「必要ありません。できる限りの補修をしたので再び雨漏りしても、もうできることはありません。」と言われました。
心配だったので、私がホースで水を掛けてみたら、下階に雨漏りしました。
私としては、もはやこの建設業者は信用できないので、保険法人に直接保険金を請求したいのですが、可能でしょうか。
FRP防水とサッシや排水ドレンとの取り合いの問題か、外壁の止水ラインの不具合が推察されます。いずれにしても、応急処置を繰り返すのではなく、原因調査をして、補修する必要があると思われます。
住宅瑕疵担保責任保険(1号保険)の保険金請求は、建設業者が存続していて、建設業者が補修した上で、建設業者から請求するのが原則です。建設業者に技術力がないという理由で、直接請求はできません。住宅の取得者が直接請求できるのは、建設業者が倒産した場合、長期間にわたり補修工事を行わない場合、雨漏りの程度が著しいなど生活に著しい支障を生じた場合等に限られます。
まずは、客観的に証拠となるように、内容証明郵便等の記録に残る方法で補修請求することおすすめします。建設業者に補修する義務があるので、建設業者が技術力のある専門家の協力を仰ぎ補修するよう交渉してみてはいかがでしょうか。
その上で、1号保険付き住宅なので、弁護士と建築士が同席する専門家相談や紛争処理での話し合いを検討することをおすすめします。
相談ID:488
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