新築住宅の木造住宅リビングのクロスが縮んで回り縁との取合部で隙間が生じている。
相談年月:2012年1月
新築住宅に入居してから半年で、1階リビングの壁と天井の取り合い部(回り縁)にビニールクロスが縮んだのか、最大巾で2mm程度の隙間が生じてきました。
施工会社は乾燥収縮で、心配ないというのですが、そのとおりでしょうか。
この事象は、おそらく入居後初めての冬場を迎え、クロス素材と接着層の乾燥収縮により生じたものと思われます。
また、暖房機がヒートポンプ方式のエアコン暖房で、湿気を伴わないので、室内が乾燥気味であった場合には、結論を急がず、1シーズンを経験して事象の変化を経過観察した後に判断をするとよいでしょう。
そして、梅雨時期をこえて夏場には隙間の状況が改善されたなら、隙間をアクリル系コーキング材で処理して、さらに1年間様子を見ることが望ましいです。
また、上記の期間経過観察をしても改善しない場合には、張り替えをして、あと1年様子を見られると良いでしょう。
今回の不具合は、下地ボードの繋ぎ目などに隙間やひび割れが生じているわけではないので、構造や下地組に起因した不具合ではないようです。いずれにしても半年程、経過観察することをおすすめします。
また、クロスを張り替える場合には、ビニールクロスの裏面に貼られた裏打ち紙が、下地側に残るため、下地層が厚くなりシャープな張り方ができず仕上がりが悪くなることがあるので、張り替える場合には厚手のクロス素材を選択することをすすめします。
相談ID:536
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