築7年の木造住宅。スレート瓦が割れて落ちている。
相談年月:2012年2月
7年前に住宅会社から新築で購入した木造住宅に住んでいます。昨年春、突然スレート瓦が1枚落下して地面にぶつかり割れました。住宅会社は、当方が留守のときに見に来たようですが、他に割れているところはないとのことでした。
ところが、自分で見たところ、スレート瓦が割れて雨樋の上に落ちている箇所がありました。
そこで、下請けの屋根業者や屋根材メーカーを含め調査したところ、スレート瓦のひび割れが見つかりました、報告書によれば、「スレート瓦のひび割れの推定原因は、施工時の釘打ち込み過ぎ・先孔なしでの施工・下地のたわみ・歩行時に荷重をかけたため等である」とあります。住宅会社は「スレート瓦を部分的に交換するのは廻りの瓦も剥がさなくてはならないため、補修はひび割れをコーキングでふさぐ方法にしたい」と言ってきました。私としては、全面的に瓦を葺き替えてほしいと思います。どの方法が適当でしょうか。
木造住宅勾配屋根の構造は一般的に上からスレート瓦・ルーフィング(防水シート)・野地板となっています。スレート瓦に多数ひび割れがあっても、ルーフィングが破断していない限りすぐに室内に雨漏りが発生することはありませんが、早急に瓦材の補修が必要でしょう。コーキングによる補修はあくまでも応急的なものです。新築施工時の不備が原因であれば、現在ひび割れのない箇所にもちょっとした荷重等でひび割れ発生する可能性がありますので、葺き替えを検討した方がよい場合があります。
相談ID:554
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