階段の設計にミスがあり施工会社が補修したが、納得できない。
相談年月:2012年3月
一昨年秋、1号保険付き住宅の工事請負契約をし、昨年夏に引渡しを受けました。震災や施工会社の手続き上の不備が重なり工期は1ヶ月程度遅延しました。
現在問題になっているのは、階段を使用する際に2階床部分に頭をぶつけてしまうことです。設計の単純ミスによるものです。設計者は施工会社が設計業務委託をしており、当方は設計・施工一体で施工会社に発注していました。施工会社は是正方法として、頭がぶつかる部分の床高を若干上げ、そこにクロゼットを設けることを提案してきました。
やむを得ないと判断し施工会社の提案を受け入れましたが工事が終わってみると、クロゼット床が1m上がっており、扉を開けても下部1mの部分は使用できないという不自然な状態になってしまいました。
施工会社はこれ以上直せないといい、設計者は責任を認めるというものの連絡がありません。どのように解決すればよいでしょうか。施工会社には全額支払い済みですが、外構工事が一部残っています。
明らかに設計ミスのようですが、設計者は直接の契約当事者ではないので、貴方の交渉相手は施工会社です。契約関係にない設計者に対しては責任を問うのは容易ではないと思われます。施工会社は設計ミスのある住宅を引渡しましたが、補修は行っており、これ以上の補修は困難で過分の費用がかかり、さらなる補修も難しいですし、あなたも施工会社の提案を受け入れていますので、損害賠償請求も困難と考えられます。
現実的解決として、残工事の外構工事分と相殺するという希望を持っているのなら、交渉の余地はあるでしょう。書面による交渉、合意書を残すことをすすめます。
当事者間で解決困難な場合には、施工会社と貴方のトラブルとして、住まいるダイヤルでは専門家相談で助言を受けることや紛争処理による解決が考えられます。
相談ID:556
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