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リフォームにより中古マンションの遮音工事をしたが、効果がない。工事代金を払いたくない。

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ご相談内容

築30年になる10階建てマンションの、8階住戸を購入しました。入居してみると、両側の住戸から、話し声やテレビの音などが聞こえてきました。自分も室内で音楽を聴いたり、語学の発音練習をしたりするので、隣家に迷惑をかけないよう、室内に遮音工事をすることにしました。リフォーム業者から、「壁や床を叩く音は聞こえるが、話し声などは聞こえなくなる」と説明され、内壁に石膏ボードや遮音パネルを張ったり、グラスウールを詰めたりする工事を行いました。しかし、工事終了後も変わらず隣家の話し声が聞こえてきます。リフォーム業者から「遮音壁工事費用」として45万円請求されています。私としては、効果の出なかった工事にお金を払いたくありません。

回答

音の対策で難しい点は、騒音源となる空間とお住いの空間を仕切る部材のどこかに、遮音性能が低く、音を伝えてしまう音響的に弱い部分が残ると、他の大部分の遮音性能を向上させたとしても、空間としての遮音性能が向上しない点です。音響的に弱い部分が明確であれば、部分的な遮音工事で改善する場合もあります。今回、どのような工事を行ったのか分かりませんが、遮音工事として考えられる工事は、次のとおりです。
1. 騒音を伝えている経路が明確であれば(穴があいている、隙間が大きい等)その部分を塞ぐ工事を行います。
2. 開口部の遮音性能を向上させる対策を行います。騒音を伝えている明確な経路が無い場合、次に遮音性能を低下させている可能性が高い部位が、窓や扉等の開口部です。建具や扉を、遮音を考慮した仕様のものに交換する、内側にもう一枚窓や扉をつけて二重にする等の方法がとられます。二重化を目的とした部材も市販されています。主たる原因が開口部である場合には、改善効果が期待できます。
3. 壁の遮音性能を向上させる目的で、壁材の増し張り(既存の壁に石膏ボード等の面材を直に張る方法と、空間を設けて独立の下地組をして二重壁を構成する方法があります)を行います。下地組を防振支持する工法を採用すると、遮音効果の一層の向上が期待できます。壁面を透過する騒音が主たる伝搬経路であれば、適切な工事により、問題を解決できる可能性があります。
4. 床や天井を独立支持して二重化する工事を行います。壁の対策と組み合わせて実施する場合が多いため、結果的に、部屋の中にもう一つ箱を造るイメージです。
なお、これら1.〜4.の工事をマンションで実施する場合には管理組合の承認が必要になることがありますので、事前に確認をしてください。
本件についてはまず、今回(1)どのような工事を、(2)どんな建材を使って、(3)どのような手順で行なったのか、(4)なぜその工事を選択したのか、具体的な内容について説明を求めましょう。業者の工事の選択や施工内容が適切でなかったことにより、当初説明を受けていた遮音効果が得られなかったのであれば、改善を要求できると思います。
また、内壁に石膏ボードや遮音パネルを張るなどして45万円の費用を請求されているということですが、隣家の話し声を聞こえなくするための工事としては不十分だと思われますので、仮にリフォーム業者が「この工事をすれば話し声が聞こえなくなる」と明言していたのであれば、消費者契約法上の「不実告知」として契約を取り消すことができる可能性もあります(同法4条1項1号)。
ただし、納得がいかないからといって、何ら連絡をせずに工事代金を未払いのままにすると、リフォーム業者から法的な措置をとられる可能性もあります。早急にリフォーム業者と話し合いを始めることをおすすめいたします。

相談ID:590

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