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屋根の瓦の落下は、事業者に責任を問える?

                             
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木造住宅の石綿スレート瓦(屋根ふき材)が落下しました。他にも数箇所、ひび割れしているものもあるようです。
この場合、事業者に補修請求ができるでしょうか?

落下した部分の屋根の修理をしたとしても、他の箇所でもひび割れが生じている可能性があるので、現状確認が必要です。

屋根ふき材そのものの保証

屋根ふき材そのものは、住宅品質確保促進法(品確法)で定める「雨水の浸入を防止する部分」には該当しておらず、瑕疵(かし)担保責任の対象外です。ただし品確法の対象外であっても契約責任を追及できる場合があり、屋根ふき材そのものの保証がされている場合があります。どのような内容となっているか契約書等を確認しましょう。

事業者に連絡して屋根ふき材の調査を進めましょう

木造住宅の勾配屋根の一般的な構造は、上から屋根ふき材・下ふき材などのルーフィング(防水シート)・野地板となっています。屋根ふき材に多数ひび割れがあっても、ルーフィングが破断していない限り室内に雨漏りが発生することはありません。今後も発生しないとも言えませんので、できるだけ早く屋根ふき材の現状を確認しましょう。

屋根全体のふき替えの検討も

屋根ふき材の落下の原因として最も考えられるのは取り付け不良ですが、一様に屋根ふき材に破断等が生じている場合は、気候条件に適していない可能性も考えられます。いずれにしても、現時点でひび割れのない箇所であっても、ちょっとした荷重等が加わり、ひび割れが発生する可能性があります。落下の原因によっては、屋根材全体のふき替えも検討した方がいいでしょう。

調査・補修依頼の前に資料の準備を

不具合の状況やトラブルの経緯がわかる、以下のような資料を事前にできる限り用意しておきましょう。

  • 不具合の発生時期や進行状況などがわかる資料や写真など
  • 新築時の契約内容がわかる書類など

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