第1回:論点の確認
第1回の審理で、Gさんは、水漏れが直っていないか、他の原因でカビが発生しているのではと主張し、カビの原因特定と補修を求めました。
販売会社Hからは、水漏れは補修済みで、他の原因も考えにくいと反論がありました。これを受け、紛争処理委員は現地調査を行うことにしました。
第2回:現地調査
紛争処理委員と販売会社HがGさんのマンションを訪ね、安井委員が状況を確認したところ、最初に水漏れが起きた洗面所の配管は問題なく直っていました。また、それ以外にカビの原因となる不具合は見つかりませんでした。
しかし、水漏れで濡れた箇所が一部残っており、それが原因で新たにカビが発生したことがわかりました。
第3回:調査結果の確認・調停の成立
第3回の審理で、安井委員から現地調査の結果について、改めて説明が行われました。
Gさんは原因が特定されたことに安心し、販売会社Hが新たにカビの発生した箇所を補修するということで調停が成立。申請から5カ月間で紛争処理が終結しました。
※この物語は、実際にあった事例を参考に、脚色を加えて構成したものです。