第1回:論点の整理
第1回の審理では、両者の関係が悪化していることもあり、紛争処理委員がK住宅メーカーと施主のLさんから別々に事情を聞きました。
第2回:専門家の見解
紛争処理委員は両者の主張と、K住宅メーカーから提出された資料やLさんの撮影した写真をもとに、状況を整理しました。
第2回の審理で、紛争処理委員はK住宅メーカーとLさんそれぞれに、専門家としての見解を示しました。
紛争処理委員の意見を聞いた両者に受け入れの姿勢がみられたため、調停案としてまとめることにしました。
第3回:調停の成立
第3回の審理では全員が同席し、調停案が示されました。Lさんからはサッシの追加代金を支払い、これ以上の補修を求めないこと、K住宅メーカーは床のキズの補修工事をおこなうことを両者が受け入れ、調停が成立。紛争処理の申請から約3カ月で終結しました。
※この物語は、実際にあった事例を参考に、脚色を加えて構成したものです。